「わたしはドン・キホーテ気どりである」と戦後の初代公選杉並区長「新居格」は云う。『杉並区長日記』には、「世界の杉並区―私の文化設計―」として、杉並区をワイマールのような文化都市にしたいと書いた。
荻窪駅の北側にある大通り、あのあたりがわが杉並区のセンターともなろう。よき図書館、上品なダンスホール、高級な上演目録をもつ劇場、音楽堂、文化会館、画廊などがあってほしい。
現在、荻窪駅北口の大通りの向かい側には、「驚安の殿堂 ドン・キホーテ」が目立っている。
格は色紙に書いている。
路と云ふ路は
羅馬に通ずれば
ドン・キホーテよ
でたらめに行け
荻窪駅北口を走る青梅街道は、今でもワイマールに通じているのだ。