いいかげんな人生の中で失ったものも多い。20代前半に制作してイビザグラフィックという国際版画展に出品したリトグラフをもう一度みたいと思うのですが、すでに失われています。出品にあたって撮影した白黒のフィルムを見つけたのでスキャンして、ニューラルフィルターを使って色付けしてみました。全然違いますがそれでも色付けしようとするAIとは一体何なのだろうと思います。イビザに行く資金も無く、郵送で送ったのですが、イビザといえばピンクフロイドが音楽を担当した映画『MORE』の舞台。その頃はまだ映画も見たことはなくてピンクフロイドのアルバムジャケットや音楽のイメージでその島の風景を思い浮かべたものでした。