グーグーとしての木幡和枝さん

日曜日にネットテレビで宮沢りえ主演の『グーグーだって猫である』を見た。普段であれば見ない番組だが、なぜだか見る気になったのだ。ホームレス役の田中泯さんが宮沢りえに猫(グーグー)を渡していた。漫画家大島弓子原作のドラマはグーグーが死んで終わる。

翌日の15日に木幡和枝さんが亡くなったことを今日知る。田中泯さんと知り合ったり、それまで敬遠していたいわゆる「運動」界隈に関わるようになったのも木幡さんがきっかけだった。ニューエイジのバイブル的なライアルワトソン『生命潮流』の翻訳者として名前だけは知っていた木幡さんが東京芸大でアントニオネグリの招聘イベントを開くそのボランティアを募集していたので参加したのだ。数カ月の関りだったし、結局その時ネグリは来られなかったのだが、いろいろ面白いことが起きた。モラルを超えて何かを呼び覚まそうとする木幡さんに「表現と運動」について教えてもらったのだと思う。

そして木幡和枝さんはグーグーになった。
衷心より哀悼の意を捧げます。