東京高円寺にある素人の乱12号店「ナオナカムラ」で、明日6月23日まで開催している、チームワレラ個展「農民芸術一揆!prototype2015~宮沢賢治【農民芸術概論綱要】と共に~」。築50年あまりの、以前はオルタナティブな学校としても使われていた「フデノビル」、その2階の一室にある素人の乱12号店が「ナオナカムラ」によって農家の納屋と化していた。
チームワレラは岐阜の美濃市にある円形にデザインされた農園で、元シルク・ドゥ・ソレイユダンサーのやまだしげきをはじめ、自然農法の実践を行う仲間とともに結成されたアートコレクティブだ。宮沢賢治の「農民芸術概論綱要」を活動の柱として作品制作も行う。
美濃国郡上藩での郡上一揆で用いられた「傘連判状」形式で美濃和紙に署名、血判した作品を「農民芸術概論綱要」を記した何枚もの黒い板が取り囲む。近所の人が描いた油絵や語る声が、カセットテープに録音された田んぼのカエルの鳴き声と重なる。まるで羅須地人協会が東京の片隅に現れたよう。
この幻の私塾も明日消える。
「創作止めば彼はふたたび土に起つ」
前回「天才ハイスクール!!!!展覧会「Genbutsu Over Dose」」出品作のその後も。
ぜひ立ち寄って時空を超えてみることをおススメします。