リトグラフ用インクで木版を布に摺る

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A3BCで制作した「沖縄米軍基地建設反対運動連帯木版バナー」はいつものサクラの版画用油性インクではなく、版画用品店にあるリトグラフ用のインクを使った。以前、このインクで試してみたときはサクラのインクに比べて乾くのが遅い気がしたので、ドライヤー(インク乾燥促進剤)を混ぜて摺ったのだが、量が少なかったのか、乾きが遅い。入れる量は2~3%のはずだ。あと、インクの硬さ。リトグラフをやっていたときはワニスでユルめた記憶はなく、とにかく練って固さを調整していたが、それでも硬かったようで、ローラームラではないムラが出たり、インクがはがれ易い感じだ。沖縄に送るため、もう一度木版バナーを摺るということで、それに向けて小さな版で試してみた。ワニスを混ぜてサクラのインク(チューブ入り)程度までユルくして、ドライヤーを多めに(5%程度)入れてみる。リトグラフ用インクの方が匂いが仄かだ。

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端切れが無かったので、白いTシャツに『トマトの日』を摺った。今年の夏は空襲の、原爆の悲しみを背負って生きよう。