悪夢十夜 第一夜

こんな夢を見た。
7月15日の早朝に警察に付きまとわれながら、友人数人と国会議事堂正門の前まで歩いて行き、国会議事堂を眺めながら、現政権が何をしたいか、その背後に控えるアメリカは日本をどう操りたいのかを、そしてそれをどう実現していくかを、連中の立場から考えてみた。今回の安保関連法が成立することを前提として、成立後すぐに自衛隊が中国や北朝鮮に対して、日本の国境を超えて軍事的に対立するような動きをすることは無いだろう。成立後、参議院の選挙が終わればすぐにでも動き始めようとしているのは、イスラム国に対する有志連合への支援=参加だろうと思う。全く自衛とは考えられない有志連合への参加は、世論の反対や自衛隊の大量退職を招くだろう。政権としてはそれにどう対応するか。反対に対しては、運動が分裂・対立するように煽り仕掛け、自衛隊員不足に対しては、より所得格差を拡大し経済的徴兵制を進行させるだろう。まだ二十歳代と思われる警官に戦争ができる国になることをどう思うか聞いてみた。「これからどうなっていくのか自分も不安だ」と言っていた。懐柔策として用意された言葉かと疑ってみたが、これからの人生をそういった動きに、否応なく巻き込まれて生きていく事になるのだから、率直な思いだったのだろうと思う。非暴力な抗議行動に対して逮捕とかしたらダメだよと伝えた。その若い警官は困った顔をしていた。
「戦前はもう来ていたんだな」とこの時始めて気がついた。