版画用の油性絵具で木版画Tシャツは可能か

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木版画Tシャツワークショップの前に、版画用の絵具が適しているのか、洗濯できるのかどうか確認するために、関わっている日本海賊放送のロゴを彫って、Tシャツに刷りました。

Tシャツ(布)の場合はバレンは適してなくて、インクをつけた版木をTシャツの上において足で踏む方法がプレス機も不要で一番理にかなっているようです。江戸時代のキリシタン迫害に利用された「踏み絵」をイメージしてしまい、なんか躊躇してしまうのですが、そんな儒教的に強要される道徳感からはさっさと自由にならないといけませんね。

以前IRAのロゴを刷ったときに使ったシルクスクリーン用のインクは固めで、アメリカのTシャツによくある生地の上に乗っかっているようなゴワゴワ感のあるものだったので、今回は油性木版では定番のサクラ版画用絵具[油性]を使ってみました。ロゴの基本色が赤なので、REDとYELLOWを混ぜ、オレンジよりの赤色をつくり、固めのローラー(どうやら柔らかいローラーよりもインクが乗りやすいようです。紙に刷るには適してないかもしれません。)を使ってインクを盛りました。すこしかすれはしましたが、手作り感が出るでしょう。インクを多めに作ってしまったので、残りはサランラップで保存します。リトグラフをやっていたときは良くやりましたが、たぶん一ヶ月程度は大丈夫なはずです。このTシャツが洗濯に耐えられるかどうか、1週間ほど乾かしてから洗濯してみます。

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タリン・パディパンクロック・スゥラップはオフセット(リトグラフ)用のインクを印刷屋さんの残りをもらったりして刷っているとのこと。そういえば何に使おうとしたのか忘れてしまいましたが、以前福生に住んでいるとき、近所の印刷工場に大き目の紙を譲ってくれとお願いしたら、紙ローラーの最後に10メートルほど残ってしまう紙をローラーごとくれた記憶があります。今は近所に印刷工場もないのですが、見つけたら聞いてみることにします。