8月6日はトマトのことで頭がいっぱいになる。小学生の時、図書館で一度きり読んだ話を毎年思い出す。本の題名も思い出せないけれども、下に引用する中泉西国民学校の話を、原爆の物語にした本だったことは忘れていない。
この日、今の磐田西小学校、その当時は中泉西国民学校といいましたが、家に帰って家族といた子どもたちが5人亡くなっています。
5月19日は西小にとっても大切な日なのです。
いずれも死にたくなかった、生きたかったにもかかわらず、戦争で理不尽にも命を絶たれてしまったのです。爆撃で死んだ妹が「赤いトマト」を井戸水に冷やしてあったそうです。兄弟で一緒に食べようと思っていたのでしょう。お兄さんは「赤いトマト」を手にすると今も涙が止まらないと言います。
戦争の傷跡は私たちの身近なところにあるのです。68年前に何があったのか、もっと知ろうとし、調べていきましょう。広島の原爆のことを知るには『はだしのゲン』があります。身近なことは地域の方や祖父母に聞きましょう。今も世界には戦争や暴力があります。
私たちの身の回りでもケンカやいじめの芽が絶えず出てきます。その時、どうしたらいいか、命を守るために何ができるかを考え、自分の命、友だちの命、家族の命を守る力をつけていきたいと思います。