芸術には絶対的なものが必要だ。
絶対は相対的なもののなかで現前する。
相対無くして絶対を知ることは出来ないのだ。
無料と1円の間には無限の隔たりがある。
しかし貨幣の中でしか無料を知る事は無い。
無料は絶対である。
作品が無料となる事によって、
否応無くそれは芸術となる。
無料である事と芸術であることは同じだ。
有料の作品は全てエンターテインメントだ。
それは芸術ではなく余興である。
無料は芸術の本質なのだ。
芸術そのものが「生きた貨幣」となり、
あらゆるものが自由に流通し始める。
無料主義経済の黎明がそこにある。