自民党はあえて違憲論者の長谷部を呼んだのだと考えなければならない


憲法審査会に違憲論者の長谷部を呼んだのは自民党がバカだからと思う人は落ち着いて考えてほしい。あえて呼んだのだと考えてみれば、ものすごく狡猾なテクニックだということに気づくだろう。やつらの目的は安保法制可決に留まっているわけではなく憲法改正なのだから。そして、ほとんどの反対野党が、この法案には『憲法改正が必要』だと、そして自衛隊の『合憲性』を声高に叫んでしまったのだ。もし戦争に反対したり基本的人権を守ろうとするのであれば、落選運動といった単なる政党間の権力闘争への加担ではなく、大政奉還以降の歩みに対する反省を込めた憲法の改憲阻止運動を始めるべきなのだ。安保法制が違憲であることに依拠して戦うことは、法案が可決されてしまった今、もう間に合わないのだから。