Irregular Rhythm Asylumでは、過去2回、民衆メディアとして、コピー紙や布やTシャツにも簡単に刷ることの出来る油性インクを使ってワークショップを行ってきました。
今回は、墨汁や水彩絵の具を用い、主版と色版の二枚の版木を使った、多色刷り創作木版画のワークショップを行います。
この島の風土に暮らす人々の感性によって興隆し、海外にも衝撃を与えた、浮世絵に代表される多色刷り木版画。
鎖国の終焉、印刷技術の流入/発展とともに忘れ去られようとしていましたが、長く続いた浮世絵木版画の専門職による分業体制を否定した、自画・自刻・自摺に依拠する創作版画運動によって再興しました。
農民美術運動を興した山本鼎の『漁夫』から始まったとされる「創作版画」は、受動から能動へと、表現を民衆の手に取り戻した、近代におけるひとつのメディア/芸術革命だったのです。
表現や権力のすべてを為政者やマスメディアが取り戻しつつある今日、メディアとアートの両側面を包括する「創作版画」制作による表現の復興は、自由で平和な社会の形成に欠かせないものとなるでしょう。
日時:2014年7月20日(日) 15時から(4~5時間)
場所:IRREGULAR RHYTHM ASYLUM
新宿区新宿1-30-12-302|03-3352-6916|irregular.sanpal.co.jp
参加費:無料(投げ銭制)
制作サポート:上岡誠二(artNOMAD) https://www.facebook.com/seiji.ueoka
必要なもの:
■版木:四つ切り用紙(25.4 × 30.5 センチ)にプリントできる大きさのものを「二枚」用意してください。(シナベニア、朴、桂など、画材店で入手できます)ハガキサイズでも可。
■下絵:自作の下絵などを、版木、紙のサイズより4センチ以下の大きさで用意してください。
例:版木が30 × 22 センチの場合、下絵サイズ26 × 18 センチ
※Irregular Rhythm Asylumにある書籍、DIYグッズからもインスピレーションを得ることが出来ますので、気楽にご参加ください。
版木、下絵に関する問い合わせ: seiji.ueoka(at)gmail.com *(at)を@に変えてください。
■その他
・汚れてもいい服装かエプロン/割烹着
・古新聞紙(一日分程度)
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